「愛を読むひと」と裁判員裁判 高知のお薦めペンション&ホテル [高知]
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話題の映画「愛を読むひと」をTOHOシネマズ高知さんに観に行きました。
ベストセラー「朗読者」の映画化です。
話のはじまりは、少年が年上の女性にあこがれる「年上の女(ひと)」物と、思わせて 話が展開するに従って、少年が、青年、中年になる従って、本作がただの恋愛映画では ないことがわかってくる語り口は見事です。
映画に余白があり、鑑賞者によって様々な解釈ができる部分 もみどころです。
見逃された方は、ぜひDVDなどでご覧頂きたい傑作です。
今のところ、私の 本年のベストテンに入っています。
ただ、素直に楽しめない事情がありました。
物語の中盤、大学法学部に進んだ主人公が、 実習として教授とゼミの仲間と、裁判の傍聴に行きます。
仲間の一人は、「悪いことをした 者は、すべて罰したらいいんだ」とゼミで短絡的に力説します。
それに対して、名優ブルー ノ・ガ ンツ(過去にヒトラーを演じて話題になりましたね)の老法科教授が、
「裁判は、悪いことをしたかどうかを決めるのではない。 それぞれの時代の法律に反したか、どうかを決めるのだ」 と説きます。
ちょうど裁判員裁判が始まりました。
「12人の怒れる男」のH・フォンダや「評決」のP・ニューマンの活躍に、無邪気に快哉を叫ぶことができなくなりまし た。
「気がついたら、戦争になって いて、赤紙が来ていた」という亡祖父の言葉を思い出しました。
もはや、映画の中で裁判の シーンがあると、今まで同様には楽しむことはできません。
愛を読むひと (ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ 出演) [DVD]
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◇高知のオススメの宿泊場所。ペンション、ホテルです。